化学防護服 PERSONAL PROTECTION化学防護服 PERSONAL PROTECTION

Dioxinダイオキシンばく露対応

ダイオキシンとは

ダイオキシンはごみ焼却や金属精錬における燃焼工程、紙などの塩素漂白工程など、さまざまなところで発生する有機系塩素化合物です。人工物質の中で最も強い毒性を持つ物質とされており、発がん性や催奇形性が強く、人間の健康や生態系への影響が懸念されています。
1976年のイタリア農薬工場での爆発事故、ベトナム戦争での枯葉剤の散布といった汚染事例が知られています。
日本においては、ダイオキシンの80%はごみ焼却炉から発生するとされています。焼却炉の中でも燃焼温度の低い小規模焼却炉において、特にダイオキシン排出量が多いとの報告があります。
1990年代に行われた環境調査において、大気中のダイオキシン濃度が欧米の10倍に達していることが判り、その後1999年にダイオキシン類対策特別措置法が制定されました。
また厚生労働省がまとめた「廃棄物焼却施設内におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱」では、廃棄物焼却施設内での作業において、作業者へのばく露を未然に防止するために、適切な防護服(保護具)の使用が求められています。

濃度レベル毎に防護服を使い分ける

防護服の着用が必要な作業としては大きく分けて、焼却炉の運転・点検等作業、焼却炉の解体作業の二つがあります。前者は廃棄物の焼却施設におけるばいじん及び焼却灰その他の燃え殻の取扱いの業務に係る作業、廃棄物の焼却施設に設置された廃棄物焼却炉および集じん機等の設備の保守点検等の業務に係る作業です。後者は廃棄物の焼却施設に設置された廃棄物焼却炉、集じん機等の設備の解体等の業務及びこれに伴うばいじん及び焼却灰その他の燃え殻の取扱いの業務に係る作業となります。
焼却施設での作業時に着用すべき防護服は、作業内容と作業現場の空気中のダイオキシン濃度によって、最も濃度が低いレベル1~高い濃度を示すレベル4まで、4段階で分類されています。各々のレベルによって、タイベック®ソフトウェア、タイケム®製品を使い分けることが非常に重要です。

防護服の使用用途