Asbestosアスベスト除去・粉じん対応
アスベストとは
アスベスト=石綿は直径0.01~0.1µmの微細な天然の繊維状鉱物であり、クリソタイル、アモサイト、クロシドライト、アクチノライト、アンソフィライト、トレモライトの6種類に分類されます。
石綿は比較的安価であり、耐熱性や耐火性、吸音性、耐薬品性、電気絶縁性、加工性に優れているため、古来より「奇跡の鉱物」「魔法の鉱物」と呼ばれてきました。これらの特性を生かし、建築材料を始めとした様々な工業製品に利用されてきましたが、特に1970年台以降日本では大量の石綿が輸入され、産業の発展に大きく寄与しました。
アスベストが健康に与える影響
一方で、石綿はその強固な繊維構造により、ひとたび空気中に放出されると分解・消滅することなく粉じんとして浮遊することになります。
この石綿粉じんを人が呼吸と共に吸い込んだ場合、石綿肺、肺がん、中皮腫といった疾病を引き起こす危険性があるとされています。疾病によっては数十年に及ぶ潜伏期間をおいて発生するものもあり、また高い死亡率を伴うものもあります。 近年、建築物の解体作業が原因とみられる石綿関連疾患の報告が増加しており、今後も労災認定者数が継続的に増加していくと考えられています。また石綿を取り扱っていた工場の従業員とその家族、工場近隣住民の中にも石綿関連疾患が発生しており、二次汚染の被害拡大も深刻化しています。
改正「石綿障害予防規則」の施行
こうした中、作業者の健康障害防止を目的として2005年7月1日に「石綿障害予防規則」が施行されました。その後幾度かの改正を経て、2014年6月1日には改正「石綿障害予防規則」が施行される運びとなりました。
石綿粉じんばく露対応として、第一に大気中への粉じん放出を少なくすることが重要ですが、次いで作業者への粉じん付着や吸入を防止するために適切な粉じん対応防護服や呼吸用保護具を使用することが大切であり、同規則においても、事業者は、石綿粉じんばく露するおそれのある作業に労働者を従事させるときは、労働者に作業衣又は保護衣を使用させなければならないことを定めています。
2014年9月12日には、「石綿粉じんのばく露防止のための適正な保護衣の使用について」という通達が厚生労働省よりあり、適正な保護衣の選択と使用についての指針が出ています。本通達において、隔離空間の内部など石綿粉じんの発生量が多い作業場所で使用する保護衣は日本産業規格 JIS T 8115 の浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ5)同等品以上のものを使用するよう定められています。
タイベック®ソフトウェアはJIS T 8115のタイプ5適合品であり、石綿粉じんばく露対策として有効です。
またタイベック®ソフトウェアは使い切り防護服であり、適切に着脱、廃棄いただくことで、再利用による二次汚染の被害を防ぐことができます。
防護服の使用用途
- 放射性粉じん対応
- アスベスト除去・粉じん対応
- ダイオキシンばく露対応
- 新型インフルエンザ・感染症対応
- 化学物質・化学薬品対応
- 再生医療・研究・製薬・調製
- 汚れ対応
- NBCテロ対応