- 引田 正樹Hikita Masaki
- 扶桑建材工業 従事年数15年 (年齢35歳)
アルミをコーティングしてますから、光に当たると奇麗ですよね。
タイベック®シルバーは透湿防水に加えてアルミの力で熱を遮る機能が付加されているので、
通常の気密・断熱以上に、夏は涼しく・冬は暖かく過ごせます。
だから、当社ではほとんどの現場でタイベック®シルバーを採用していますよ。
タイベック®シルバーは、下のほうから上のほうへと貼っていき、
最終的には左の写真のように銀色のシートで駆体をすっぽり包み込む形になります。
軒の裏側の軒天(のきてん)までしっかり貼ります。
水のふきこみが心配される部位では、軒天のほうまで逆L字型に貼り上げます。
水返しになって、雨水を巻き込む恐れを解消できるんです。
さらに、絶対に水が入らないように、端を防水テープできっちり抑えます。
小さなピンホールでも、水にはいい浸入口になってしまうので、絶対にすき間がないよう、慎重な施工を心がけています。
軒天までしっかり処理をしています。
タイベック®シルバー自体に防水性・透湿性はありますが、
つぎ目やすき間に防水テープをしっかり貼って雨水の浸入を確実に防ぐことで、構造材の腐朽を抑えます。
強力な防水機能を持つゴムアス防水シートです。
窓のところは雨水が浸入しやすいので、下部にゴムアス防水シートを敷いて、
たとえ雨水が浸入しても壁まで入らず、下に流れ出るようにしています。
軒天が壁と接する部分も雨仕舞いの大事なポイントなので、
透湿防水シートとゴムアス防水シートを組み合わせ、万全の対策を講じています。
「窓枠と壁の取り合いや軒天と壁の取り合いの部分など、雨水が侵入しやすいポイントは、
施工を長年手がけていればわかるものです」と引田さんは言います。
ブチルゴム製の防水部材です。
これは2階のバルコニーの柱と腰壁の接合部で、やはり雨水が入りやすいので、
当社では標準施工で使っています。工事中でなければ見ることのできない、
使っていなくてもまず気づかないのですが、こういった細かい部分にもこだわりをもって施工しています。
バルコニーの腰壁は雨水が溜まりやすい箇所のひとつです。
タイベック®シルバーの下になるように、施工の順番も大事ですね。
換気口など貫通部の収まりにもこだわっています。
ブチルゴムの防水部材は伸縮性があるので、防水テープと併用することで、ほぼ万全の防水ができます。
ひと手間かけるだけの価値は十分にあるんですよ。
湿気が溜まりやすい場所から劣化や腐朽が始まることをよくわかっているからこそ、換気口の周辺もていねいに。