室温と体感温度の違い

快適な空間づくりは輻射熱の量を抑え、体感温度の上昇を防ぐことが大切。
ここでは室温と体感温度の違い、輻射熱の影響についてご説明します。

人が暑いと感じたり、涼しいと感じたりするのは、室温のみに原因があると誤解されがちですが、室温=体感温度ではありません。体感温度は、室温だけに影響を受けるわけではなく、身の回りの物体から放出される輻射熱(赤外線)によっても大きく変化します。
例えば、夏の暑い日に木陰に避難すると、気温は日なたと同じであるにも関わらず涼しく感じます。これは太陽の輻射熱を直接浴びずに済むことで、体感温度が下がるためです。

一般にその体感温度とは、下の数式で表されることがあります。

体感温度=(壁・床・天井等の平均温度+室温)/2(※)

※実際の体感温度は個人差があり、他の要因(湿度、風の影響)も考慮する必要があります。また室内においては、壁や天井との距離にも左右されます。

夏の夜は、窓を開けて外気温と室温を同じにしても、暑苦しさを感じます。これは日中に太陽の光によって壁や天井に蓄積された輻射熱が室内に放出され、体感温度を上昇させるからです。従って、先ほどの木陰の例のように、輻射熱の影響を直接受けないように遮ることができれば、体感温度の上昇を抑え、快適に過ごせる住まいが実現できます。
一方、冬は壁や天井の温度を暖かく保つことで、体感温度は上昇します。

タイベック®シルバーは、アルミニウムの力で約85%もの輻射熱を反射し、壁や天井に蓄積される輻射熱の量を大幅に減らします。エアコンに頼らずとも快適に過ごせる、エコロジーな住まいづくりに貢献します。