現場を拝見し、匠ならではの数々のアイデアに驚きました
ビフォーアフターへの出演は2度目ですが、毎回難しい条件の物件なので大変です。でも勉強になる部分も多く、新しい挑戦にもつながりますから、面白さも感じています。
例えば、ご存知の方も多いと思いますが、番組では、建物価値がほとんど無く、多くの場合、建て替えるような物件であっても、お施主様の愛着や思い出など、お金に替えられない価値を大切にし、何とか既存のものを活かす方向で考えます。番組に参加することで、住まいにはお施主様の沢山の思いが詰まっていて、作り手はそこを理解することが大切なのだと、あらためて実感させられます。
通常のお仕事でもリノベーションが多いのですか?
番組の影響もあって徐々に依頼も増えてきていますが、メインは在来工法による木造新築戸建です。自然に恵まれた高知らしい、人と自然の調和を意識した建築を心がけています。また、当然ながら家は時間とともに傷みが出てきます。本当の真価が問われるのは、完成時よりずっと先です。ですから私どもが目指すのは「10年後に評価される家づくり」なんです。
10年後に良い評価を得るために大事にされている点は何でしょう?
高知では「雨が下から降ってくる」というほど、台風が多く、強く叩きつけるように雨が降ります。壁面に取り付ける高知特有の水切り瓦というものもあり、雨仕舞については特別意識の高い地域です。また南国ですので、夏の日差しも強烈です。しかし最近の住宅は、軒の出が少ない箱のようなデザインが多く、雨仕舞や日差しの遮蔽が難しくなっています。
ですから表からは見えないところですが、防水性と透湿性、そして遮熱性を高めるための資材選びには特に気を配っています。今回の施工パートナーであるフクヤ建設さんとともに採用しているのが、デュポンのタイベック® シルバーです。デュポン製品の良さは、納得できる効果検証データが揃っているところですね。実績豊富なトップブランドでもあるので、お施主様にも安心して紹介できます。
また、番組の話でも触れましたが、常にお施主様との対話を大切にしています。家づくりとは幾千通りもの組み合わせの中から、お施主様の納得がいく唯一の家を見出すことだと考えていますので、時間の許す限りじっくりと話し込みます。
このように、見えない部分での家を長持ちさせる工夫と、お施主様が本当に実現したいことを汲み取る努力を怠らないことが、10年後の良い評価につながるのだと考えています。
